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自分の商品(サービス)の価格の決め方で自分と相手を苦しめたこと。アンハッピースパイラル。

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個人事業や会社をやっていて必ず直面するのがサービスの価格決め。

フリーランスなりたてのころや価格の決め方はけっこうノリや勢いで決めてた部分もあるんですが価格決めで自分をすごく苦しめていた時期がありました。
今回はそんな事例をシェアしたいと思います。

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【case1】同業者(市場)の価格にひっぱられる

周りでもフリーランスの同業者がいっぱいいたんですが、周りの金額(相場)を「超」気にしてました。

・あそこの人は20,000円でやってるからうちも20,000円にしておこう。
・周りの相場は○○○円だよ、もっと安くしてくれない?

市場を見るのは大事ですが自分の商品(サービス)の価値を自分で分かってない。

いや見ようとしてなかったのです。不安と恐れを消すために周りばかり見ていて自分のサービスの価値がさっぱり見えてませんでした。であっちが2万円にしてるからうちも2万円にしておこう。とかどこかなんとなくで決めていました。

自分では自信をもって価格を提供しているつもりでも実は心のどこかで納得がいってませんでした。結果自分の価格に納得いかないまま提供していたので「形」としては提供できてましたが、どこかキレがない、あじけない提供になっていました

【case2】サービスの提供範囲が曖昧。

例えば30万でホームページ作りますって契約をしたんですが具体的にどこまでサポートするかきちんと決めてない時期がありました。ホームページ制作だと大まかに

【企画】【設計】【デザイン】【構築】【ライティング】【イラスト作成】【運用】【アクセス解析】

などの作業が大まかに色々あるんですが、「ホームページ制作という商品」でまとめてひとくくりにしていた時期がありました。色々なサービスを提供してお客さんに喜んでほしいという想いのもとやっていたつもりだったのですが、

「実はお客さんに見放されたくないという不安の動機からやってました。」

制作範囲が明確に決まっていないので、自分自身がここをしっかり明確にやろう!という意思が薄まっていきます。そんな意識ではお客様にいいものは届けられないですよね。

しかも自分でサービスまとめたくせに作業が膨大になると自分でイライラ。まさに自分で自分のクビをしめています。

【case3】自分の価値と相手の価値を下げてる。

自分は価格を弱気で出す事が多かったです。(本当はもっとお金が欲しいのだけどついつい下げてしまう)

価格を弱気で出すのって自分に自信がないのもそうなんですが相手を低く見積もってることにも繋がります。

web制作は作って終わりではなく作って活用していくものなので、「お金をかけてしっかり作ったもの」と「ささっと作ったもの」ではお客さんのwebの使い方の意識の入れ方が大分違います。結果お客さんの満足度を知らず知らずのうちに下げていました。

(高く作ればいいというわけではありません)

正当なサービスで正当な価格にすれば正当にサービスは伝わります。弱気で出す事でお客さんは金額コストは抑えられますがサービスの価値を100%受け取る事はできません。

特に自分がやっているweb制作、マーケティングはお客さんの数字にもろ響くので価格設定が改めて大事だなと実感しました。

【case4】お友達価格での提供でいい人ぶる。

ついつい友達だから友達価格で提供するよー!とか多く仕事を受けすぎちゃう。という時期もあり自分ではいい人になったつもりだったんです。で自分だけ貧乏笑

ある時にお客さんはみんなとても大事な人で友達のように愛おしいのでそもそも区別する必要がないということに気付きました。

サイトのメンテナンスとかロゴ作成とかついでにあれもこれも〜ってやっちゃうことがあります。

などと大まかに色々あるんですがどこからどこまでやると明確にしていない時期がありました。これもお客さんに見放されたくないという不安の動機からやってました。

【case5】自分を時給で換算することで自分の価値から目を背ける。

自分の時給は5000円(例)なので8時間働いたら40,000円とか換算してたこともあったんですが、自分のサービスとしての提供価値が見えてないころでもありました。

時給で計算すれば見積もりは楽っちゃ楽ですが、自分の提供するものでお客さんにどれだけの価値が届けられるのだろうってところに自分で蓋をしていたんですよね。反省。

時給換算の計算が悪いっていうわけではなく届けるサービスへの意識なのかなと思います。

【case1~5】のまとめ

要は不安、不安、不安。自分に価値がない。っていう感情の部分がきてます。自分に自信がない人間だったんですよね。会社員時代や学校とかで「もっと頑張れよ。」とか「お前はダメな子ね」とかの昔のトラウマ(抑圧された感情)からきてたのかなーとおもいます。会社員やめても同じことをやっていたんですよね。

自分ではいい人ぶってたつもりでしたが結果、自分の不安に支配され、相手にとっても自分にとっても辛いの負のスパイラルの仕事をしていました。

今の働きかた。

かつて負のスパイラルにハマっていましたが今はそれを抜けることができました。

今では価格は自分の届けるものと提供範囲を明確にし、動いてます。もちろん離れていくお客様もいらっしゃいましたがより繋がりが深くなったり、質の高いサービスを提供する事で新しいお客様も増えてきました。なにより自分自身が楽しくお客さんに満足のいくハッピースパイラルの流れで仕事ができるのがとても楽しいです。

自分の価格設定ってなかなか振り返る機会ってないですよね。もしよかったら参考にしてみてくださいな。